木村泰司後援会公認ホームページ
トピックス

トピックス

舛添厚労大臣が、『名画の言い分』の書評を書かれました。


絵から読み取る隠れたメッセージ

 

     木村泰司著「名画の言い分」

                           

厚生労働大臣 舛添要一

 私の趣味は、絵画鑑賞である。寸暇を惜しんで美術館に通い、気分転換をする。パリに留学していた若い頃、週末にはルーブルをはじめ数々の美術館をはしごして歩いたものだ。しかし、ガイドがいるわけでもないし、有名な作品をじっくり見て、目を肥やしたつもりでいた。
 日本でも著名な展覧会にはよく足をのばすが、最近は時間に追われていることもあって、さっと見たらすぐ次の作品という具合で、絵の下に記してある説明文を読むこともあまりない。
 ところがこの本を読んでびっくり仰天。西洋名画の放つメッセージにまるで無知であることが露見してしまった。
 やはり先達はあらまほしきものなり。著者は、「美術は見るものではなく、読むもの」という。西洋で、画家が自由に自分の好きな絵を描くようになったのは18世紀以降で、それ以前は、美術は古代ギリシャ以来、ある一定のメッセージを伝達するものであったという。
 たとえば、ギリシャ神話や聖書が西洋美術に大きな影響を与えているのである。そこで、著者は、「その時代のエッセンスをつかめ」と主張する。そして、古代ギリシャから印象派までの、有名な作品を図版で紹介しながら、その絵に隠されたメッセージを謎解きしていく。
 「ミロのヴィーナス」は、ヘレニズム時代のローマ人がギリシャの理想を追いながら、官能・感覚主義のヘレニズム時代の特色が出ているという。
 また、ルネッサンスのフィレンツェでは、ギリシャ・ローマ時代の文化が、キリスト教の中で再生される(キリスト教人文主義)が、それを象徴する作品が、ボッティチェリの「プリマヴェーラ(春)」だという。
 このような解説が続き、名画を楽しみながら、「納得」という次第である。
 本書にはまた、随所に楽しいエピソードがちりばめられている。天使とキューピッドは違う、ルーブルのほうがオルセーよりも収蔵作品の理解が要る、フェルメールが当時は全く売れない画家だったなど、物知りになれそうな一冊である。

電気新聞―「本棚から一冊」 '07.10.19(PDF 668K)


木村泰司の西洋美術史の本、ついに完成!

★ 木村泰司著『名画の言い分』、好評発売中!

★ 「日経新聞朝日新聞「朝日求人ウェブ」「日経ビジネスオンライン」にインタビュー記事が、掲載されました

★ 美と健康の女性誌『日経ヘルスプルミエ』に、 アート関連記事を連載中!


木村先生の講演の様子(動画)